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季節(トキ)の硲で…

小さな庭を眺めながら 徒然なるままの独り言…しばしおつきあいいただければ幸いです

Je n'oublierai pas















土肥桜や河津桜
寒のさくら達は もう
柔緑の葉をまとって
気がつけば
春の陽光(ヒカリ)の下
紅李が淡い紅色の花を
枝いっぱいに咲かせている
3月は そんな季節


寒のさなかに目覚めた春が
少しずつ けれど確かに育ってゆく
その歩みが 冷たい雨を温め
温んだ雨は大地を潤し


春が 加速してゆく







わたしのパートナーは
そんな季節に生まれました
そして 8年前の彼の誕生日
東北一帯をあの地震が襲った


わたし達の住む清水は
朝晩こそ冷え込むものの
日中は陽射しの溢れる
春そのものでしたが


東北の町々では まだ
寒さの厳しい季節だったと思います


わたしは テレビや新聞が伝えることや
東北を訪れた友人から教えられること
ネットなどで調べられることのほか
あの震災や その後の東北を知りません
学生の頃 住んでいた京都で
神戸の震災の揺れは体験しましたが
被災者になったわけではない
あれから8年も続き 今も先の見えない
終わらない震災を語る言葉を持ちません


でも 遺された方々の気持ちは
僅かなりともわかる


それまでの暮らしを奪われ
大切なひとを失い それでも
生きてゆかなくてはならない
立ち上がり 前を向くことのつらさや
一歩を踏み出すことの 痛み
いいえ 言葉にすることなど到底出来ない
さまざまな想いがあると思う


だから 忘れない


同じ体験をすることも
同じ立場に身を置くことも出来ないなら
せめて わたしは忘れない
あの日のことを


8年の日々から学ぶことをやめない
何が出来るか と 問うことをやめない
自分の無力さをあきらめない


この町に春があふれるのならば
北の町にもきっと届く
いつか ひとのこころにも春が萌し
ほんとうに笑いあえる瞬間(トキ)が来る
そう信じて 祈りながら空を見上げる


だって この空は確かに
北の町へと続いているから
わたしも 同じ大地の上に生きているのだから


けっして 忘れない

























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 season

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